こんなにさびしい恋だから

ゆらゆら氏 【卓遊戯】 東方緋想剣 session 15-16 【SW2.0】 16年01月24日 17時27分


『東方緋想剣』の本編最終回(この後にもう一本、アフタープレイ回がある)。この回におけるテンシ(比那名居天子)からヴィオ八雲紫)への "告白" が、無印アイマスの、伊織のランクAドーム成功EDにおける台詞によく似ている……という話を本家ブログに書こうとして断念したので、こちらに。

台詞が似るのは、状況が似ているからです。彼女にとって、隣にいる人はかけがえのない存在だけれども、そのことをわざわざ口にする必要はなかった。何故ならば、前者は「冒険者」であり「主人と従者」であることによって、後者は「プロデューサーとアイドル」であることによって、二人だけの水入らずで一蓮托生な関係が、システム的、環境的に保障されていたから。
けれども、物語の終わりに向かって、あらかじめ関係を保障し、保護していた条件が崩れていって、そこで彼女は、自分にとって相手がどういう存在なのか、ということを本気で考え、言葉にする必要に迫られるのです。

無印のランクAドーム成功EDの中で、伊織のものほど、宙ぶらりんで未来が何も確定していない結末はないのだけれど、『緋想剣』の結末もまた、何も確定していないし何の保証もない話とも言えます。
未来に何の保証もないからこそ、今、この時点での自分の本気の感情と向き合って言葉にする、ということが、たぶん、とても大切なことなのです。