どこでもスカイ

二ノ瀬泰徳氏 【ぴちゅーん幻想郷】29・さなえの天空璋【東方アニメ】 17年08月21日 17時05分


昨年11月以来、ものすごいハイペースで、めっちゃ動いてめっちゃ楽しい手描きPVを上げ続けている人。本職の漫画家だそうです。
最新作の上海人形の動画もすごく可愛かったんですが、見ているだけでなんだか、「東方天空璋」のゲームと物語のどこがどんな風に楽しいかがわかる気がした、この一本を。

満面の笑顔

迷い中P アイドルマスター『武田節』 輿水幸子


こんな取り合わせ、誰が作ったんだと見れば、当然のように迷い中P。
なんかこう、ダンスがぴったり合っている、という感じではないんですが、輿水幸子って、ステージの上でほんとに楽しそうに踊るんだなあ、と。その、"幸子がものすごく楽しそうにこの歌を歌っている" 雰囲気が好きです。

立体感

若葉敬具氏 【卓M@s】灰かぶりのオラトリオSession0【SW2.0】 
17年07月28日 17時29分


シンデレラガールズのキャラクター(PL橘ありす・結城晴・村上巴・白菊ほたる・喜多見柚・橘ありす、GMルーキートレーナー)による卓m@s。7月末に連載開始で、現在3セッション目の途中。キャラクターの掛け合いが楽しくネタ満載でさくさく進むセッション1、シリアスなドラマでキャラクターの行動原理が掘り下げられるセッション2、そして現在進行中のセッション3はボードゲーム風の趣向、と、1章ごとに趣向が違って、それぞれに楽しい。
いずれにせよ、キャラクターが各々どんな人間かということが緻密に、ありありと思い描かれているからこそ、こういう状況ならこんな掛け合いが生まれる、というディーテールが自然にスムーズに紡がれてくる。「ロールプレイ」の物語としての基礎がしっかりしていることが強みだと思います。
ベースとなる実プレイのログがあった上で、「卓m@s動画」化するために全面的にテキストを書き直す、というタイプの連載のようで、経験上、こういう手法の連載はスムーズに進むことが多いので、期待というか、安心して楽しんでいます。

私の命綱

フヒP 【卓m@s】GM雪歩の暗殺冒険者卓【SW2.0】 14年09月21日 19時49分

最近個人的に実行している、”立ち絵だけで動画を選り好みするのをやめようプロジェクト”で見始めて、昨日見終わったシリーズ。
765プロの面子(PLやよい・真・貴音・千早・美希、GM雪歩)、立ち絵はグリマス素材での卓m@s動画。それぞれワケありで暗殺稼業に見落とした駆け出し仕事人たちの物語。15年11月23日のセッション6-2で連載が止まっています。
とにかく会話が軽妙。データの説明を飛ばして先にストーリーの導入に入ったり、BGMと戦闘の同期にこだわったりと、動画のテンポへの感覚が鋭敏な作者で、そのこだわりが効果をあげていると思います。

あれです、いい、すごくいい。私の好みにどんぴしゃりです。下の「灰かぶりのオラトリオ」もそうですが、テンポのいい掛け合いというものが、私がテキスト系動画を見る時の琴線なんだなあ、とあらためて実感しました。一癖あるけど可愛い子が、丁々発止の掛け合いをしている様子をつるつるとひっかりなく飲み込めさえすれば、それでいい。
もちろん、それが私のテキスト系動画に求める全て、というわけではないのですが、そういうものを見ている時間が、私にとっていちばん心が安らぐひとときなのは確かです。

時代

バニラマリンP 「【アイマス×EVE ZERO】いぶます!(仮) 加蓮編第10話 4日目[3/3]」 17年09月30日 19時00分


ここ最近のバニラマリンPは以前にも増してキレッキレだと思うのだけれど、むしろ一回一回、動画が刺激的すぎて、見ながらああ面白れぇ面白れぇと言う以上のリアクションが難しいところがあります。どういう切り口でどう説明したらいいんでしょうね、この面白さは。

それはそれとして。思わざるを得ないのは、非常に大雑把に言えば、バニラマリンPの物語はいつも、組織というものの不条理、組織の中で生きなければならない人間の悲哀を描いている、のだけれども。
にも関わらず、と言うべきか、だからこそと言うべきか、その物語は、大局的には組織というものの力を信じられる時代だったからこそ成り立つ物語だ、ということです。
組織の向かっている方向を善だとは信じられなくとも、少なくとも組織の持っている活力そのものは信じられる。だから、自分が組織の中で頑張ることで、あるいは自分の工夫で組織を動かすことで、明日を今日より良く出来る、と思える。根底のところに、そういう信頼がないと成り立たない世界。

日常がSF

ままならず氏 レミリアと自転車 17年09月26日 18時00分


翼があって空を飛べる人間が自転車に乗ったらどうなるか? というアイディアを、MMDならではの構図とモーションで見事に映像化。緩急あって飽きないストーリー、それぞれに可愛げがあるキャラクター、後味のよい締めと、短編コメディとしてお手本のような構成。ほっこりしました。

終わりのない場所で

716P アイドルマスター 春香 「エンドロールはない」 17年09月26日 23時37分


非常にざっくりした印象論になるのだけれども、ここ2年くらいの春香動画というものは、透明で、涼やかで、儚げで、優しくげ……なんというか、"癒し系" な動画が多くを占めるようになったと思う。それは、それだけ、春香をぎらぎらした情熱や欲望の対象として、生々しい人間として感じる人が少なくなって、春香を想う、春香を描く、という行為自体が、単に感傷的で観念的な事柄になったからだろう。
この動画もまた、口当たりはそういう流れの中にある一本のようでいて、通して見終わった時、なにかとてもぶっとくてきっぱりした芯があって、やっぱり春香さんはこうでなくちゃ! と嬉しくなった。